お知らせ

ミニッツリピーター

機械式時計の三大複雑機構一つリピーター(Repeater)ご紹介いたします。現在の時刻を音で知らせる機構です。

もともとは寒い時にポケットから時計を出さずに、または、夜光塗料がなかった時代に暗闇で、時計を見ず音で時刻を知るためにつくられました。

一般的には、時計のサイドにレバーやボタンがあり、それを作動させることにより、2つの音色で現在の時刻を奏でます。

15分単位で知らせるクオーター・リピーター、

5分単位で知らせるファイブミニッツ・リピーター、

1分単位で知らせるミニッツ・リピーターなどがあります。

ミニッツ・リピーターは通常2つの音色により、時(低音)、15分単位(低音+高音)、分(高音)で鐘が鳴ります。アップしました動画はミニッツ・リピーターで、始めが裏蓋を開けた状態、2つ目は文字板を外した状態です。ゴングの音でそれぞれ何時何分を表すかお分かりになりますか?きれいなゴングの音色が入っていますので是非お聞き下さい。

リピーターの魅力は超複雑なムーブメントの機構と、魅力的な鐘の音色と言えます。1700年代にブレゲが懐中時計の内部にゴングを装着したのが、小型化の始まりのようですが、小さなケースの中できれいな音色を奏でるにはかなりの工夫があったようです。

時計修理相談室ではリピーターのオーバーホールも承っております。

 

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